再発の危険性から目を背けるな!【躁鬱との闘い】

鬱

気分の上下が激しくなる病

先生

うつ病という心の病が注目されている現代社会ですが、同時に躁鬱病患者の増加も注目されています。この躁鬱病とは、気分の上下を極端に繰り返す心の病のことです。誰でも一日の中で気分の上下はあるものですが、躁鬱病の特徴は「極端に」というところがポイントです。躁状態の特徴としては、行動力が非常に活発化し、いつも以上の量の作業をしたり、落ち着きがなくなって座っていたり一つの場所に留まることができないなどが挙げられます。一方で鬱状態の特徴としては、何もする気が起こらなくなり、気分が沈み、お風呂に入るなど日常生活に対する意欲もなくなるなどが挙げられます。また、全体的な特徴として、躁状態と鬱状態を交互に繰り返すという点が挙げられます。躁鬱病は大きなストレスとなることが発生した場合に起こり得るものですが、それはあくまでも引き金で、躁鬱病になりやすい要素が存在すると考えられています。また、躁鬱病は心の病の一つですが、心の在り方が問題なのではなく、ストレスをきっかけに脳内物質のバランスが乱れてそれが心に影響しているという考え方が精神医学では基本であるという特徴を覚えておく必要があります。最後に診断上の特徴として、躁鬱病は心の病の代表的なものの1つでもある統合失調症との誤診が多いとも言われています。そのため、セカンドオピニオンが必要とも言われる病気の一つです。いまはいろいろな治療法も確立されてきていて、また以前よりも認知度は高まっている病気なので、早期治療することで症状を早期に緩和していくことも出来るようになっています。

躁鬱病は外部のストレスをきっかけとする脳内物質の乱れが原因の病です。そのため、治療をスムーズに進めるためには、環境の改善と継続的な服薬の工夫が必要です。躁鬱病を発症し、職場や学校での労働や勉強の継続が困難と感じられた場合は、いったんその場から休職や休学などで離れることが大切です。実際にストレスの原因となっている場は職場と学校が圧倒的に多いため、そのストレスを取り除くことは治療においてとても重要なステップと言えます。服薬の継続は、医師と相談して飲みやすい薬を処方してもらうことも大切です。たとえば人によって粉薬より錠剤の方がいいなど、薬の相性があるため、医師に対する要望はメモなどをとって忘れないようにする工夫が大切です。職場や学校を休んだり、辞めたりして治療に専念していると、罪悪感を抱く人が多いと言われています。ここでも考え方に工夫が必要です。躁鬱病になるほどのストレスがかかる環境で無理に生活する必要は無く、休養期間はこれからの自分の新たな在り方を考える絶好の機会と捉えることができます。社会復帰の問題に現実として直面しても、今では心の病をサポートする体制がしっかりしてきていますし、就職サポートを行う民間団体なども登場してきています。安心して治療に取り組みつつ、これからのことをあれこれ心配するというよりは、新しい生き方の選択肢をゆっくりと探っていく機会が与えられたと考え、周囲と協力してしっかり治療を進めていくことが躁鬱病においては大切です。

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